年賀状の書き方

年賀状は知人にもれなく出す
　「年賀状は意味がない」という意見もあるようですが、たった50円で旧友、遠方のお世話になった人、普段顔を合わせる機会の少ない人へ、自分の近況を知らせることができる絶好の社交アイテムです。大いに利用しましょう。

　

年賀状は毎日顔を合わせている人にも出す
　近所や会社で毎日顔を合わせる人は、会って新年の挨拶をしたほうが簡単ということで、年賀状を省略する人がいます。しかし、年賀状をもらう側としてみれば、毎日顔を合わせている人でも年賀状は来れば嬉しいものです。前年に年賀状をもらった人、いつもお世話になっている先輩、上司、滅多に会えない遠方の友人ぐらいには出したいところです。

　

年賀状の注意点
　①不吉な文字は使わない
　ちなみに去は不吉な文字とされています。去年は、旧年、昨年に置き換えましょう。

　②相手が不快に感じるフレーズを使わない
　「昨年は私の体調が良くなく・・」など読んでいる人にとっては気持ちのいいものではありません。年頃の女性に結婚の話題や、既婚の女性に「赤ちゃんの顔を見せてください」などもタブーです。

　③上司や目上の人に対しての年賀状は手書きにする。

　④子供や家族入りの写真入り年賀状は親しい人だけに送る。

　⑤年賀状は3日までに届くように出す。遅れた場合でも7日（松の内）まで。それ以降は寒中見舞いにしましょう。

　

出していない人からの年賀状
　届いたらすぐに返礼を出すこと。年賀状を頂いたお礼、遅れたお詫び、旅行などで年賀状を出せなかった場合は、その理由も書いておくと良いでしょう。目上の人やそれほど親しい人でない場合には、よりいっそう返礼分も丁寧にしましょう。

　

年賀状送り先リスト
　もれなく送るには、年賀状リストのチェックを行うこと。社会人ならなおさら不可欠です。面倒な場合は、毎年の年賀状を束ねて保存しておくのも良いでしょう。

　

身内に不幸があったとき
　身内に不幸があり、服喪期間が正月にかかる場合は、年賀欠礼ハガキを出します。
　・服喪期間は、両親、配偶者が亡くなったときは一年間。兄弟姉妹、祖父母、子供は3-6ヶ月が目安。
　・12月の初めには届くようにすること。
　・年賀状が届いてしまったときは「寒中見舞い」で返礼する。服喪中であったことを相手が知らずにいたのは、こちらの責任であることをよく認識しておくこと。
　

　

寒中見舞い
　寒中見舞いとは本来、寒さが厳しい地方に住んでいる人やお年寄りなどに寒さの御見舞いをする季節のお便りです。1月6日頃（小寒）から2月4日頃（立春）までの間に出すのが一般的です。

　最近の寒中見舞いは、7日（松の内）までに年賀状が出せなかった場合や、喪中で年賀状を出さなかった場合の年賀状代わりとして使われています。

　書き出しは「寒中御見舞い申し上げます」。以降は近況など書いておきましょう。ちなみに年賀状の残りハガキは使わないこと。できれば手書きの方が心がこもっていると思われるでしょう。

　

暑中見舞い
　暑中見舞いは、「出さなくてはいけないもの」ではなくて「普段あまり会えない人にあいさつできる機会」というニュアンスのものになります。場合によっては年賀状よりも好感度がアップするものです。

　日頃あまり会えない友人、知人、遠方の親戚などとのやりとりが多いようです。毎日顔を合わせる会社関係、隣近所の人、いつも一緒にいる友人などに出す必要はありません。

　暑中見舞いは、年賀状に次いでやりとりの多い時候の挨拶ですが、年賀状よりプライベートな意味合いが強いものです。書く中身に関してもあまり形式にこだわらず、相手が暑い夏をどう過ごしているかを尋ね、自分の近況を伝えるのが第一です。

　演出としては、暑い時期に出す便りなので、涼しさを感じる演出があれば良いでしょう。黒の太文字を避けたり、涼しげなデザインのものを使ったりすると良いでしょう。

　・暑中見舞いの時期
　7月7日頃から8月8日頃の間に出す。これ以降は「残暑見舞い」。ちなみにそれ以前は「梅雨見舞い」。

　・書き出しは「暑中お見舞い申し上げます」、日付は「---年盛夏」にする。

　

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