メンタル・基本
無意味な「こだわり」を解放する 注意力が自分の環境を変えていく 重要度頭脳が生産的な時間を生む
仕事能力の高めかた(仕事の生産性を上げるには) 一日の「始め」と「終わり」の確認事項
テクニック・応用
押し寄せる横槍を食い止める 自分だけの時間・聖域を確保する方法 先延ばし癖を直す戦術
重要と緊急を区別する 予定外を予定に入れる 優先順位決定の公式(やるべき仕事がわからないとき)
「集中時間」を必ず作る 相手が勝手に動いてくれる方法
テクニック・応用
優先順位決定の公式(やるべき仕事がわからないとき)
 書くことに全集中する
 やるべき仕事が多すぎて何から手をつけて良いかわからない、あるいは全ての仕事を把握することができないなど・・・いわゆる頭がパニック状態になってしまうことがある。こんな時には、仕事全体を一度整理しなければ効率的な作業はできない。いたずらに悲観的にならず、ここは冷静になってやるべき仕事を紙に書き出してみよう。

 紙に書くという作業は単純に見えて、かなり効果的だ。書き出すだけで随分と気持ちまでが整理されていくものである。

 とりあえず、思いつくままにやるべき仕事を箇条書きにする。とにかく紙に書き出していってみよう。そうする中で確実に気分も落ち着くし、次第に仕事が「見えて」くるようになる。

 項目は、電話をかける、ファックスするといった簡単なアクションから、文書作成、情報収集、会議、打ち合わせという基本的な仕事、銀行からお金を引き出すといったプライベートにいたるまで多種多様でよい。

 これから手をつける仕事は書き出しやすいが、現在進行中の仕事の場合は進行具合の把握が難しい場合がある。それも1つの項目として書いてみよう。とりあえず悩まずに紙に箇条書きにしていく。書くことに全集中するのである。


 仕事を分類する 
 どんな仕事も次の6種類に分けられる。
@JDI(Just Do It)・・・その時、その場でできる仕事
APEN(Pending)・・・明日まで持ち越す仕事
BREG(Regular)・・・定期的に処理する仕事
CPRO(Project)・・・かなりの期間継続して行う仕事
DTRY(Try)・・・自分の意志でやる仕事
E雑用・・・集中しなくても良い雑務

 自分の仕事を上記の6つでとらえ直してみよう。すると仕事の進め方も分かるはずだ。
仕事に優劣はつけられないが、重要なのは言うまでもなくCDだ。仕事の生産性という観点から見れば、この2つにどれくらいの時間、かつ集中できる時間を割くことができるかということになるが、実はそのためにも@ABEを上手にこなすことが大切になってくる。

 @は朝イチ、昼前、あるいは昼イチ、帰りがけに行う仕事で、電話連絡、ファックス送信、スケジュール調整、コピー、これらは15分を目処に片づける。朝イチで始めて15分かかるようだったら、途中で切り上げ、残りは昼前の15分で行う。

 Aの明日まで持ち越す仕事とは、上司や顧客先などの相手のある仕事で、自分の都合ではその日のうちには終えられない仕事だ。しかし、そうはいってもできるだけ早く片づけたいものだ。

 Bは定期的な仕事、署名をする、ハンコを押すなどの処理業務だから手間をかけてはいけない。

 これら@ABの仕事を要領よくこなして、CDの時間を取るようにする。空き時間にEを行う。

 仕事のできない人は@をすぐに行わないためにAが増えてそれをこなすためにBができなくなる。CDができなくなるのは言うまでもない。

 余裕を持ったスケジュールを立てる 
 自分の仕事能力を過大に評価したり、人にできる人と思われたいが為にスケジュール期間を短めに設定しまうことがあるが、ムリは良くない。仕事はうまく進む事の方が例外的と考えた方がいい。余裕を持ち、多少多めの時間を割り当てることが、結果的には充分な仕事をこなせるものだ。
 
このページのまとめ
思いつくままにやるべき仕事を箇条書きにしてみよう
重要な仕事に充分な時間を取るためには、その他の仕事を要領よく行う必要がある