メンタル・基本
無意味な「こだわり」を解放する 注意力が自分の環境を変えていく 重要度頭脳が生産的な時間を生む
仕事能力の高めかた(仕事の生産性を上げるには) 一日の「始め」と「終わり」の確認事項
テクニック・応用
押し寄せる横槍を食い止める 自分だけの時間・聖域を確保する方法 先延ばし癖を直す戦術
重要と緊急を区別する 予定外を予定に入れる 優先順位決定の公式(やるべき仕事がわからないとき)
「集中時間」を必ず作る 相手が勝手に動いてくれる方法
自分だけの時間・場所を確保する方法
自分だけの時間・聖域を確保する方法
 少し今の現状を思い浮かべて欲しい。いつも周囲の人たちのペースで仕事をしていないだろうか。他人から与えられた仕事を、制限時間の範囲内であくせくと多忙感に追いかけられながらこなしているという状態ではないだろうか。こなしたという達成感は大事にしたいが、他人のペースでは仕事が上手くいくはずがない。やはり自己責任で、自由意志に基づいて仕事ができるよう、相手の大切な時間を邪魔しないことを前提に、自分のリズムを取り戻したい。

 仕事に集中しているときに、上司、同僚、あるいは部下に声をかけられて仕事のペースを狂わされることがよくある。あるいは、今日は残業して仕事の区切りをつけようと思っているときに、飲みに誘われて断れずにせっかくの計画が壊れてしまうことがある。

 このように相手の誘いや申し出に対して「ノー」と言えないばかりに、ついつい他人のペースに巻き込まれ、大切な時間を無駄に過ごすことは多い。「ノー」と言ってしまったら、人間関係を壊してしまわないか、これから先仕事をやっていけないのでは、などとあれこれ気をまわしてしまう。特に就業時間中に、上司から「君ちょっと」と言われて、「あとにしてください」とはあからさまに言えないものである。

 しかし、あいまいな返事をして、のちのちトラブルを引き起こすよりは、勇気を持って相手の申し出を断ることも必要だ。仮に、そのときは互いに気まずい思いをしたとしても、それは一過性のものでありあとに尾を引くことは少ないはずである。


 約束できる日時を相手に提示
上司からの申し出に対しては、先手必勝の言葉どおり、「あと5分だけ待ってください」「火曜と水曜の10時から12時までなら大丈夫です」といった調子で、約束できる日時を相手に提示してしまう。
 相手の申し出をなんとか受け入れようとするこちらの誠意が感じられるので、相手も納得してくれる可能性が高い。

 相手のリズムを受け入れる場合「○○時間くらいならOKです」とコチラのペースに合わせて費やす時間を決めてしまう方法もある。相手も使える時間の中で、いかに効率よく説明できるか、説得できるか真剣に考えるようになり、万全の準備をしてくれることだろう。

 打ち合わせのための日時の約束や使用時間を決める前に、相手の申し出内容を事前に理解しておくため、ファックスやメールで必要な情報を送ってもうらうのも手だ。不明な点は電話などで質問しておくと効果的である。実は直接面談しなくても情報交換だけで用済みになるケースもある。


 時間ドロボー上司に対する対策
 優柔不断・自分で決断できない上司のせいで無駄な時間をとられることもある。部下の自分はスムーズに仕事に取りかかれないのだから、精神的にもよろしくない。こんな上司の場合は徹底的に対策を工夫してみよう。

 以下に時間ドロボー上司に対する10個の撃退法例を記しておく。聖域確保の為に真剣になれ。

 @判断・意志決定ができない上司
判断する期日を明確にする。決断しやすいように必要資料を揃える。

 A話し下手で要領を得ない上司
「〜さんのおっしゃりたいことは○○ですね」と話の内容を整理してあげる。

 B電話がヘタで長時間要する上司
次の仕事開始の催促をメモして渡す。

 Cやたらと会議や打ち合わせが好きな上司
会議、打ち合わせのテーマを明確にしてもらう。また必要な情報を事前に伝えておき、ミーティングの時間を短くさせる。

 D書類で何でも報告させたがる上司
A4サイズ1枚、箇条書きをモットーに書類作成に時間をかけない。

 E現場を知らない、知ろうともしない上司
現場に絶えず誘う。現場の人に電話をしてもらう。現場を撮影した写真やビデオを見せる。

 F自分の大切なクライアントにキチンと説明できない上司
上司と同行して、必要に応じて助け船を出す。

 GOA機器の活用、書類の取り出しを、すぐ部下に頼る上司
上司の依頼をすぐに引き受けないで「5分待ってください」「電話約束の時間なので」などとかわす。

 H部下に仕事を任せられない上司
自分でやりこなせる仕事も依頼して、上司をパンクさせる。

 Iいつも「いい子」になり、責任を負いたがらない上司
証拠となる記録を必ず取っておく。上司の上司を使っても良い。
 
このページのまとめ
デスクワークの時間は自分にアポイントを入れた時間と思いこむ。
確実に約束できる日時を先手必勝で自分から相手に提示する。